饗 宴
 定められた時にしか上がらぬはずの緞帳が上がっている。
 暖炉の前には、車椅子の老紳士と、喪服の淑女が佇んでいた。

「皆様、最終決戦に向けての準備、誠にご苦労様でございます」

 主の車椅子から手を離し、淑女が一人、前に進み出た。

「我が主が、皆様の労をねぎらう為に、一時の饗宴をお振る舞いすることをお決めになられました」

 ついと見上げた顔は、黒いヴェールに覆われて唇しか見えず、どのような表情が其処に浮かんでいるのかも定かではない。
 アマラ宇宙の各所から覗き穴を見つめている目が、幾つも、困惑げに瞬かれる。
 淑女の唇が、すぅ、と、微笑するように微笑んだ。

「もっとも、各ボルテクスや、アマラ経絡、深界にいる皆様をお招きするのは難しいこと。
 ゆえに、我が主は、一つのショウを思いつかれました」

 淑女の背後に、半透明の4体の男の影が現れる。
 半ば透けているそれが、背後から淑女の腕を拘束するように掴んだ。

「……主!?」

 背後から罪人のように両腕を捕えられた淑女は、困惑げに、背後の主を振り返る。
 老紳士は、ゆるりと車椅子に肘を突いてくつろいだまま、その様子を眺めていた。

「……ショウの生け贄は、お前の身、だ」

 淑女の唇が、目に見えて強張った。
 影の男達がその言葉を合図に淑女の両脚に手を伸ばす。

「そのようなっ……!」

「不服か?」

 老紳士が問う。

「……我が主の、宴に饗されるのなら……あぁ……!」

 腕を掴む二人の男が、空いている方の手で淑女の乳房を揉み上げた。
 悲鳴じみた淑女の声に、覗き穴の向こうの瞬きが激しくなる。
 淑女の両脚は更に二人の男に掲げられ、開かれる。
 そして、観客達に確認させるようにスカートがめくり上げられた。
 淑女は腰を抵抗するように捩る。
 だが、四人の男にそれぞれの四肢を抱え込まれた状態では、空で頼りなく揺れるのが精一杯で。
 黒いストッキングの奥は黒いレースのパンティで小さく覆われていた。



 両側から延びた手が、ストッキングの股部分を引き裂いた。

「あ……」

 黒い襟の間で、白い頸が僅かに仰け反った。
 黒いストッキングの残骸をまといつかせた白い太股の間、小さな布が身じろぎの度に形を歪めている。
 ヴェールの下で、赤い唇が戦慄く。
 股を覆うクロッチをずらす指を止める手段は、淑女にはない。
 興奮にひくつく陰部が観客に晒された。
 広げられた足の間、黒々とした艶やかな陰毛の下では、勃起した肉色のクリトリスがはみ出てふるふると震えている。ふっくらとした肉の間では赤い花びらが呼吸の度に開閉している。
 観客達のざわめきが舞台に満ちる。
 期待に答えるように、左右から伸びた指が、淑女の花びらを強引にくつろげる。
 覆われていた膣口は、脈打つようにひくつき、広げられた勢いで垂れた淫汁が尻の穴まで落ちていくのが見えた。

「あぁ……見られてるのね……」

 淑女が官能の声を上げると、観客席のざわめきが一段と大きくなった。
 上着のボタンが外されて落ち、黒いレースのブラジャーが露わになる。
 その中に影の手が侵入し、乳房を歪めながらまさぐった。
 紅色に勃起した乳首が露わになる。
 それを指でつまみ上げてこりこりとつねられると、淑女が白い喉を逸らして、赤い唇で喘ぐ。
 腕を掴んでいた男が、淑女の腹を跨ぎ、淑女の顔を股間へと引き寄せた。
 淑女は自由になった手でその股間を探ると、男性器をつまんで、赤い唇でしゃぶりつく。
 ヴェールに隠された顔の中で唯一露出している唇が、ねっとりとペニスをしごいた。

「んむ……んぅ……」

 男の体が透けているがゆえに、その開いた唇の様子や、舌の動きは、観客達にも明確に見えていた。
 じゅぷ、ぬちゅ……ちゅぷ、と、淑女の唇が淫らな音を立てる。
 白い歯で甘く噛んでは、口の中で舌を尖らせ筋をつぅと辿っては刺激する。
 掴まれている方の腕で、淑女はもう一方の男の股間を探る。勃起したペニスを指先で撫で、細い指で掴むとするすると扱いた。
 両脚を支え、己の陰部を晒している男達の股間へストッキングに包まれた爪先を潜り込ませる。
 反り返るものを柔らかく踏みつけ、爪先で先端をくすぐりながら、淑女は足の裏でやわやわとペニス全体を撫で上げるように刺激した。



「……どちらが犯されているのやら、分からぬな」

 老紳士が苦笑もせずに感想を呟く。
 スカートを腰までたくし上げられて、性器を無数の視線に晒され、ブラジャーから零れた胸をまさぐられながら、淑女は奇妙な蜘蛛のように男達を刺激する。
 花びらは完全に開いて、膣口が引き込むような動きを見せてちゅくりと音を立てた。餓えた女体が、時折、もどかしげにくねる。
 うまそうにしゃぶっていたペニスから口を離し、淑女は濡れた唇で己の主に訊ねた。

「我が主……わたくしのいやらしいヴァギナにこの男のペニスをくわえこんでもよろしいでしょうか」

「中に欲しいか」

「はい……」

 ただ開かれただけだというのに、蜜を滴らせる入り口がくちゅくちゅと蠢いては泡を立てる。
 老紳士は手にしていた杖を握り直すと、それを淑女に向って放り投げた。

「折角のショウだ。それでも入れてやれ」

 影の男が恭しくそれを受け止めると、木製の杖の細い先端を、淑女の膣口へあてがった。

「あぁ……!」

 細いそれが、ずるりと、淑女の膣の中へ押し込まれていく。
 ゆきどまりまで押し込むと、硬い杖で淑女の膣の中を掻き回すように動かした。
 くちゅくちゅと音を立てる度に、淑女の白い尻が震える。
 男達の股間を撫でさする爪先が、愛撫を忘れて痙攣する。

「どうだ」

「あぁ……硬い木の表面の凹凸が、わたくしの肉襞を削るように擦ります。
 奥まで届いて……あぁあ……子宮をこねくっておりますわ」

 ぬるりと引き出された杖は、半ばまでに丸い玉をまっすぐ並べたような装飾がされている。
 入り口をこりこりとそれで広げると、淑女が戦慄いて尻を振った。
 ピンクの柔肉が細い杖に喰らいつく。
 下の口はだらだらとよだれを垂れ流しつつ、音を立てて貪欲に獲物をしゃぶった。


つづく
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